東西の音色の融合
神韻芸術団
2010年11月1日

神韻芸術団の特徴として世界中の観客が印象づけられるものに、東洋と西洋を融合したオーケストラが挙げられます。西洋のクラシック音楽には壮麗さとエネルギーがあり、中国古来の楽器には中国数千年の文化ならではの音色があります。

神韻芸術団の作曲家は、これらの全く異なった楽器をこれほどまでに融和させる曲をどうやって作るのでしょうか。

神韻芸術団の結成当初から、何十曲も制作してきた作曲家に尋ねてみました。

質問:西洋と東洋の楽器の特徴をどのようにして引き出しているのですか。

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談駿毅(タン・ジュンイー):統合されたテーマで音楽の二大伝統の真髄を合わせることが、 神韻の楽団による曲の特徴です。編曲に当たっては、西洋音楽の技術をほとんど使っています。同時に、メロディの感覚、曲作りは、中国音楽ならではの特徴に合うようにしています。

神韻の舞踊は、中国古典舞踊と民族舞踊から成り立っており、音楽は舞踊に合わせて作られます。異なる演目に合わせて制作する際、その時代や土地柄の特徴、味わいを十分に読み取る必要があります。民族の特徴や様式を正確に表現するうえで、横笛、二胡、琵琶などの中国の楽器の右に出るものはありません。

中国の楽器は主旋律を奏で、西洋の吹奏楽器や弦楽器が伴奏となるように編曲しています。もちろん、クレッシェンドでは、吹奏楽器や弦楽器の特徴を引き出します。

質問:中国の楽器と西洋の楽器はどのように特徴が異なりますか。

浄弦(ジン・シュエン):中国の古典音楽は、その他の中国の伝統芸術 と同じ起源から発生しています。楽器を作成する段階から、素材となる木の特性に至るまで、全てに深い内包があり、象徴的な概念が豊かに組み込まれています。

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琵琶の例をとりましょう。3尺5寸の長さであり、3は「天地人」、5は「金、木、水、火、土」の五行説を意味します。そして4本の弦は四季を表します。中国の七弦琴は五行が発展し、北斗七星に喩えられます。

また、中国音楽では、よく横笛と縦笛を合わせて演奏します。横笛は龍、笙(しょう)は鳳凰に喩えられ、吉祥の象徴とされます。

楽器の分類方法も、東西で異なります。西洋の楽器は、弦楽器、打楽器、管楽器、木管楽器など、どのように演奏されるかで分類されています。中国の楽器は、音色や素材で分類されます。

古代中国では、楽器を「金属、石、土、皮、絹、木、ウリ、竹」の八つに分類していました。「八音」と呼ばれ、最古の分類方法の一つです。「金属音」には16の鐘からなる編鐘(へんしょう)、「皮音」には太鼓、「絹音」には古琴(こきん、七弦琴)のような元々、弦に絹を利用した楽器、「竹音」には簫(しょう)や横笛などが含まれます。

中国の楽器は、中国の哲学理念に深く結びついています。中国の伝統文化は、あらゆるものに精神が宿っていることを強調しています。つまり、音楽に関しても、一つ一つの音が生きているということです。

中国の音楽と舞踊は起源を同じにしています。踊りの動きと動きの間合い、音楽の音と音との間合いは、単なる休止ではなく、プロセスなのです。 弦を擦りながら奏でる二胡、弦を推したり引いたりする琵琶など、様々な中国の楽器の明確な演奏技能であり、ポルタメント効果を暗示しています。独特の間合いは、中国音楽の真髄の一部なのです。