黄金時代の花 ― 牡丹の力
古代中国では花にまつわる伝統がたくさんあります。牡丹は美しい花びらのように、様々な形で人生を豊かにしてくれます。穀物を育てると言われる春先の大降雨のなかで、開花します。熱と湿気のこもる季節で、不安と怒りに繋がりかねません。でも牡丹の美しさと精魂が、この感情的なプレッシャーから解き放してくれます。
「百花の王」としても知られる牡丹は、唐の時代に最も尊ばれました。中国文化の黄金時代です。唐朝の第9代皇帝・玄宗は、牡丹の美しさに感動し、李白にこの美しさをとらえた詩を詠むように依頼します。こうして牡丹は「富貴」の象徴となりました。
実は、牡丹が象徴する力は、中国思想に深く根付いています。
伝説によると、唐の時代、武則天と呼ばれる皇后が、自分の宮廷の庭の花は全て真冬に咲かなければならないと命じました。彼女の権力を恐れ、全ての花は真冬に開花しましたが、1つだけ、牡丹だけは開花しませんでした。激怒した皇后は、都のあった長安から洛陽にかけての地域から、全ての牡丹を追放しました。しかし、彼女の命令を無視するかのように、牡丹は美しく開花しました。怒り心頭に発し、皇后は全ての牡丹を焼き払うよう命令します。絶滅させるべき火炎にもかかわらず、翌年、牡丹は美しい花を咲かせました。
この伝説から、真の豊かさは自然に従うことで得られることが学び取れます。古代中国人は、この「天地と融和する」概念を、「道」に生きると表現します。冬に開花しようと春に開花しようと、自然と宇宙は完全に融合しています。この普遍的な宇宙の流れに従い生活を営むことで、真の幸福、喜び、充実した生活がもたらされるのです。牡丹のように、ご自身はこの自然界で独特な存在なのです。
神韻ショップの「唐朝の花のコレクション」では、年間を通して、牡丹の高貴で健全な美しさをご享受いただけます。牡丹の花が丹念にあしらわれたスカーフ, スカーフリング, ネクタイ、コンパクトミラー で、「富貴花」のオーラに包まれませんか?
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