体を温める食べ物で冬を乗り切ろう
「冬」という言葉から思い浮かべる物は? 温かいお汁粉? 石焼き芋? 焼き栗? …なぜか食べ物ばかりだ。
冬の季節は、体温を保つために人間は脂肪を蓄えようとする。だからお腹がすくのだろう。しかし高カロリー食品や、スープ、熱い飲み物は、一時的には温まるが、冬を乗り越える戦略にはならない。
体を温めるには血行が大切だ。様々な食べ物の特長をつかんでおくことが秘訣となる。
この時期、買い物かごに入れたい食材を紹介しよう。
ラム肉
16世紀の名医、李時珍が著した漢方薬の本『本草綱目』によると、ラム肉は体を強化する。まろやかでほんのり甘いラム肉は、コレステロール値や体重を気にする方にもおすすめだ。アジアの一般的なラム肉のレシピには、ラム肉のハーブ煮込み、ラム肉のネギ炒め、ラム肉の大根スープなどがある。体を温める食材をプラスしたこれらの料理は、冬の食事にぴったりだ。
春菊
春菊は食用の菊の葉の一種で、中国の冬のメニューでは一般的な葉野菜。中国医学では、胃腸に栄養を与え、痰を減らし、ストレスを解消するとされている。また、ドレッシングなしでも美味しく食べられるので、味付け不要という利点もある。
黒キクラゲ
中国の五行説によると、水は冬、腎、黒色を象徴する。だから、冬場の健康には腎臓を守ることが欠かせない。まずは、季節の色を取り入れた食べ物を選ぶことから。黒キクラゲは栄養価が高いのでおすすめだ。鉄分が多く血行を良くしてくれるので、冷えをしのぐ力が高まる。また、消化やダイエットにも良いと言われている。ただし、中国医学では黒キクラゲは胃腸の弱い人には向かないとされている。女性も生理中は避けた方が良い。
黒豆
黒い食べ物をもう一つ。黒豆は、その驚くべき働きから「豆の王様」と呼ばれている。中国医学によると、黒豆はアンチエイジング効果が高く、頻繁に摂取すれば健康的な若々しさが保てる。また、黒豆にはタンパク質が多く含まれているため、ベジタリアンにも人気がある。血糖値の調整、目の保護、心臓にも優しい。黒豆だけではつまらないという方は、砂糖をまぶしたり、フライパンで焼いたり、ローストしたりして、風味を変えてみよう。いつでも食べられるヘルシーな黒豆おやつの出来上がり!
山芋
冬の食品庫に欠かせない食材といえば、山芋だ。古来より、山芋は体を強くするために使われてきた。ナトリウムの影響を鈍らせ、血圧を下げる効果だけでなく、消化器系やダイエットにも効果があると言われている。また、香辛料をあまり使わなくても、心温まる美味しい食材だ。
さて、あなたの冬の定番メニューは? 暖かく過ごす健康法があれば教えてほしい。
次の記事もお楽しみに!
林育文(リン・ユイウェン)
寄稿
Contributing writer