弓
弓は弾射する武器としては最古もので、中国の弓は四千年以上前に生み出された とされています。
弓道は、書道、数学、儀式典礼、音楽、戦車の操縦に並んで、古代の高貴な者に要された6つの教養の一つでした。弓道は単なるスポーツではなく、心身を修め、君子の風格を身につけさせるための方法でした。
孔子は『論語』の中で「君子は人と争うことはしない。強いて言うならば弓の試合だろう。堂に上がる時は相手に恭しくお辞儀をし、下りてからは杯を交わす。争いと言っても実に君子的であろう」と説いています。
神韻舞踊の演目『弓矢の舞』では、観客を古代中国の世界へお連れします。青年の一団が国家を守る準備にいとまない様子が描かれています。
また、神韻の演目『嫦娥、月に奔る』は、九つの灼熱の太陽が突然空に現れ、地上を焼き付くすという伝説を基にしたもので、后羿(ほうい)が特殊な力のある矢で、一つの太陽だけを残し、他を射り落とします。
2011年6月10日