中国伝統楽器の魅力:響き渡る大銅鑼(おおどら)
魂の奥底を揺るがす音響
西洋のオーケストラに溶け込んだ中国の伝統楽器の音色は、神韻の特徴の一つと言えましょう。独特ながら耳慣れた音を奏でるこれらの古代楽器について、もう少し詳しく目を向けてみましょう。
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「大銅鑼は五十里離れたところまで響き渡る」という古代のことわざがあります。今日はこれ以上の距離に届いています。オーケストラに広く用いられ、世界に響き渡っているのです。
世界的に称賛されるようになる前、古代中国で大銅鑼は全盛期を迎えています。代々の王朝において、大銅鑼は宗教、軍事、宮廷の儀式で重要な役割を果たし、数千年にわたり人々の心に共鳴してきたのです。
大きな吊り下げ型の大銅鑼は、神韻公演のオーケストラピットでも、神韻交響楽団の演奏の舞台でも、すぐに目に入ります。
大銅鑼は一つひとつ、真鍮の板をハンマーで叩いて製造されているため、 音高が微妙に異なります。 小槌は先端が球状のものから平坦なものまで形が様々で、豊かで力強い音響を生み出します。
神韻の作曲家は、曲の力強さを高めたり、リズムを強調したり、厳粛さを表現するために、長く響き続ける大銅鑼の音質を利用します。この共鳴するエネルギーが観客をとらえ、別世界へと連れ去るのです。