中国古典舞踊大会について
新唐人テレビ主催の全世界中国古典舞踊大会は、この秋一番のイベントに挙げられるでしょう。3日にわたるスケジュールの詰まった催しで、神韻のダンサーたち、世界中から集ったアーティストたちが、中国古典舞踊の息を呑むような演技を披露します。
このような国際的な大会は、古今の時代を超えた繊細な芸術形式である正統的な中国古典舞踊の美しさと力を皆様にお見せする完璧な舞台を提供してくれます。中国古典舞踊は、五千年の神伝文化に根ざす古代からの芸術ですが、純粋な形で欧米社会に広く紹介されるようになったのは、神韻世界ツアーを通してのわずか10年に過ぎないため、全く新しい芸術でもあります。
ダンサーにとって、この大会は、さらに高いレベルに自己を引き上げるためのまたとない挑戦です。ソロで舞台に立ち、世界のアーティストと交流し、神韻の舞台とは全く異なる動機づけ、アドレナリンを受けることになります。
大会の内容は?
テレビ放映されているポップダンス対決の概念は捨ててください。五輪の体操競技でもありません。(空中回転や宙返りはたくさんみられますが、数千年にわたる中国舞踊が培ったものです)
中国古典舞踊の大会では、競技者はソロでもデュエットでもトリオでも、自分で選んだ短い演技を準備します。特定の動作と技能を組み合わせることが求められています。
中国史、古典文学、神話からの人物や物語がよく題材となります。これまでの大会での競技者にとってのお気に入りの人物は、宋朝の将軍・岳飛、ムーラン、穆桂英(ぼくけいえい)、月の女神・嫦娥、康熙帝(こうきてい)、 唐の太宗、永遠の詩人・李白などでした。扇、水袖、槍、羽織などの小道具や衣装を通して自分の個性を表現する競技者もいます。
求められる技能の組み合わせは、男性と女性、ジュニアと成人の部門により異なります。十数種類の動作は以下の5つに分類されます。
•跳躍
•回転
•翻身
•宙返り
以上の5つの分類の中で、幾年にも渡り、他の芸術形式が数多くの技法を採用し、一般に広めてきました。たとえば、バタフライキック、バック・ハンドスプリング、バック・タック、レイアウト・ステップアウトなど、中国語でない言葉で知られる技法もあります。しかし、競技者用のリストに挙げられている技法は、中国古典舞踊ならではのもので、翻訳することでその意味は失われてしまいます。例を挙げましょう。探海翻身(タン・ハイ・ファン・シェン)、朝天蹬(チャオ・ティエン・ダン)、踹燕(チュアイ・ヤン)、倒踢紫金冠(ダオ・ティー・ズー・ジン・グアン)などです。言葉だけで技法は表現できません。ご自分の目でお確かめください。
大会では競技者は、振り付けされた動きのなかで、5つの分類から1つずつ、必要な技法を披露していきます。
審査基準は?
中国古典舞踊には下記の4つの要素があります。
•身法:ダンス形態の語彙となるポーズや動作
•身韻:「身法」を通して内面の感情を表現するための身のこなし
•技法:高度なダンスの動き
•回転の技法:数多くの回転や宙返りの技法
審査基準の特定の側面として下記が挙げられます。
•音楽性と芸術性
•人を引き込む人物描写
•「身法」との整合
•技法の精確な執行、姿勢や動作の安定性とコントロール、滑らかな移行
•速度や強弱に変化をつけることで、スピード・多様性・力強さを動的に示す
•柔軟性
中国古典舞踊は実に厳格な基準を設定しています。競技大会での技法は目をみはるものです。しかし、中国文化は外面的な形式よりも内面の感情を重視してきました。「身韻」にはそれほど厳格な技法は見受けられないかもしれませんが、重要な要素であり、競技者も意識して修得するように打ち込みます。感情や趣き、垢抜けした点などは個人に根付くものなので数値で評価することは困難です。ダンサーが観客の魂に触れることができれば、その演技は成功です。
最も痛切な感情、複雑な性格、深遠な文化的価値観を、中国古典舞踊ならではの美しさを保ちながら、ダンスという語彙を正確に用いて表現することが大会出場者に課せられた挑戦です。国際的な舞台で、しかも3分以内に披露することが求められています。
それでも参加する方はいるのです。
ご期待下さい!
今年の国際競技大会では、中国古典舞踊のトップの才能あるダンサーが多数デビューし、この繊細な古代の芸術形式を一般に披露します。
神韻のスターダンサーたちは昼夜問わず、準備に勤しんでいます。最終決勝は素晴らしい舞台となることでしょう。
写真やストーリーをお楽しみに。
新唐人テレビ主催の第7回全世界中国古典舞踊大会は、ニューヨーク市BMCCトライベッカ舞台芸術センターで10月19~21日に開催。詳細はこちらへ(英語です)//competitions.ntdtv.com/dance