Shen Yun Reviews: 国際的なオートクチュールのデザイナー「完全に心を奪われました」
インドネシアの国際的なファッションデザイナー、ハリー・ダルソノ博士は、20名近くの友人を連れて3月25日、台北の国立国父紀念館で、神韻ニューヨーク芸術団の公演を鑑賞。
オートクチュールのデザイナーとして揺るぎない地位にあるダルソノ博士は、芸能界、社交界、政界、王室の一流デザイナーとして国際的に認められています。パリとロンドンでファッションを学び、オックスフォードで人文哲学の博士号を取得。オートクチュールと布地のデザインは、欧米、オーストラリア、アジア市場で見受けられる。刺繍、宝飾品、舞台制作、衣装、その他の芸術作品でも知られている。英国王室、インドネシア政府から数多くの栄誉賞を受けてきた。
ダルソノ博士はニューヨークの友人から神韻のことを聞き、誕生日に神韻を観るために台北まで来た。
「別世界でした! 全てを超えるものです!」。舞台を観ることで、長旅の疲れが完全に吹き飛んだと語った。
神韻こそ「オートクチュール」
神韻の手縫いの衣装については「へりの線が見えませんでした。針仕事ですね。私たちはこれを『オートクチュール』と呼んでいます。『オート』は極限、『クチュール』は針仕事の意味です」
「(神韻の衣装は)極限の手縫いの針仕事から制作されたものです。流れ(flow)、感覚(feel)、布地(fabric)、ファッションの3つのFを生み出すのです」
「舞台芸術の域を超えた、魔法の世界でした」とダルソノ博士は続ける。「布地とファッションのデザイナーとして、些細なところまで全て注視する必要があります。神韻には職人の技と技能があります。魔法のように素晴らしく振り付けされていました。
天才的な神韻
ダルソノ博士は、舞台制作用のデザインと衣装も手がける。「神韻には目を見張りました。演出技法は、色彩や隊形など多くの要素から構成されています。特に私の目を引いた卓越した点は、振り付けです。実に多くの詳細が、見事にまとめられていました。中国の古代文化を洞察してきた方によって生み出されたのでしょう」
「古代中国と現代世界との出逢い。これは本当の中国ですね。『天才、それはかつての中国』(The Genius That Was China)という著書がありました。私は『天才イコール中国、つまり神韻』と断言します」
「神韻は注意を惹くだけでなく、目覚めさせてくれます。色彩の融合は、古代と現代の世界が組み合わさっていることを示しています…これこそ中国文化です!」
神韻は世界のファッショントレンドを設定
「初春や晩冬から夏の息づいた色までの(神韻の)色彩体系は、ファッション界にかなりのインスピレーションを与えることでしょう」
「1970年代初期、多くのフランス人、イタリア人のファッションデザイナーは中国文化の影響を受けました。例えば中国の頭飾りは、イブ・サンローラン、バレンシアガ、ケンゾーなどのブランドにインスピレーションを与えたという経歴があります」
ダルソノ博士は、神韻の衣装デザインは現代のタッチを添えた中国古代文化であり、世界の数多くのデザイナーにインスピレーションを与えると確信している。
ハリー・ダルソノ氏は、ワールド・ゴールド・カウンシルの顧問ファッションデザイナーで、ファッションデザイン教育のためのインドネシア委員会を司る。ミス・ワールド・インドネシアのデザイナーにも指名されている。インドネシアと台北のアジア太平洋映画祭で舞台監査主任を務める。ハリー・ダルソノ博物館の創設者。13種類の楽器を弾きこなし、コンサートピアニストでもあり、ジャカルタ室内オーケストラの役員も務める。
「この上ない栄誉であり、本当に別世界でした」とダルソノ博士は結んだ。
2012年3月28日