ケビン・ヤン
トロントでの最終公演が終わり、カナダツアーの成功を飾った。畏怖の念に打たれる体験だった。全ての公演がほぼ満席で、観客は実に熱心。パフォーマーのやる気を大いに奮い立たせてくれた。
公演の一つで、上演中ずっと、オーケストラのレールにもたれかかっていた男性がいた。舞台からピット、ダンサーからダンサー、楽器から楽器に視線を移し、微笑んだり頷いたりしていた。ちょっと集中力が削がれたが、これほどまでに舞台にのめり込んでいる観客がいるということは嬉しいことだった。初めて神韻に参加した時、正直言って少し圧倒された。中国五千年の舞踊と音楽を通して、中国文化の純粋な真髄を2時間で表現する! そんなことが可能だろうか? 観客は理解してくれるだろうか? でも、このような体験が次のように教えてくれた。「そうだよケヴィン、分かってくれてるよ。それだけでなく、喜んでくれてるよ!」
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