アーティスト・スポットライト:ロイ・チェン(陳柏維)
プリンシパル・ダンサーのロイ・チェンは、2013年から神韻芸術団に所属しています。新唐人テレビの2018年国際中国古典舞踊コンクールの青年男子部門で金賞を受賞しました。気さくな人柄とコミカルなキャラクターで知られるチェンは、生き生きとした舞踊と芸術的なスタイルを披露しています。
第三回目の「アーティスト・スポットライト」では、プリンシパル・ダンサーのロイ・チェンがダンサー生活の楽しさと苦労を語ります。
ロイ・チェン
「各公演の終わりに、多くの観客の方と触れ合う機会がよくあります。心からの称賛と感謝の言葉を耳にするとき、神韻ダンサーなった自分の目的、つまり中国の伝統文化を復興し、世界に純粋な美しさをもたらすことを肝に念じます。これが私のモチベーションです」
ご自分を三つの言葉で表現してください。
内向的、几帳面、思慮深いこと。
舞台で公演することの醍醐味は何ですか?
多くの役を演じ、さまざまな人物の喜びや悲しみを味わえることです。
ツアー先でお気に入りの場所は?その理由は?
台湾の台北市。理由は、利便性に優れた交通機関、美味しい食事、素晴らしい人々。
公演前に行うルーチンワークはありますか?
30分ほどストレッチをした後、本番までウォーミングアップを兼ねた技法を練習します。
これまでで最も変わった練習場所は?
劇場のトイレ。鏡が多くあったので、正しい姿勢やフォームのチェックに活用しました。
ツアー中に体験した思わぬ喜びは?
いろいろな食べ物を試せることです。
ツアー中に体験した思わぬ苦労は?
長時間のバス移動が苦手です。公演のスケジュールはびっしり詰まっていて、次の都市に到着するまで、1日にかなりの距離を移動します。以前は、「バスの中で仮眠すれば、目が覚めたら到着している!」と思っていました。でも実際は、バスの中で眠るのはとても大変なんです。
もし、超能力を持てるとしたら、何がお望みですか?
空を飛べるようになれば、バスで長時間移動することもなくなりますね。また、高いところから景色を楽しんでみたいです。
お気に入りの歴史上の人物は?その理由を教えてください。
唐王朝の太宗が一番好きです。理由は、文武両道の力のある君主だったからです。また、様々な進言に耳を傾け、一つの素晴らしい考えにまとめることができました。寛容さと智慧が窺えます。
鑑賞した観客から言われた興味深い言葉や、最も印象的だった観客の反応は?
ケネディ・センターでの公演後、幼い男の子が一緒に写真を撮りたいと言ってきました。私が演じた孫悟空が大好きで、私のことを「孫悟空」と呼んでくれました。その時、チョコレートミルクのカップを持っていたので、「猿もチョコレートミルクを飲むの?」と聞かれ、笑いが止まりませんでした。
舞台であがってしまったり、怖い思いをしたことはありますか?
舞台に立つことで怖い思いをしたことはありません。内向的な性格ですが、舞台であがったことはありません。むしろ、観客がいる方がわくわくします。子供の頃、先生に呼ばれてよく舞台に立ったのを覚えています。準備していなくても、気合いの入った発表を心がけていました。
毎年100回以上の公演をこなすうえで、どのように自分の気持ちを新たにして高度な芸術性を維持されているのでしょうか?
本番前に、すべての役に自分を重ね合わせ、一人ひとりの観客の方にとって鑑賞価値のある舞台となるように、一挙手一投足にベストを尽くします。
神韻に入団した当初と現在とでは、ご自身にどのような変化がありましたか?
かなりの変化があったと思います。神韻に入団したての頃は若く、ダンスも人生経験も未熟でした。ここ数年で、神韻の団員としてかなり豊かな人間になりました。自分の性格が常に向上するように心がけました。この面での成熟がダンスのレベルを引き上げてくれました。神韻にとても感謝しています。
人生での成功をどのように定義しますか?
純粋でやましさのない心でベストを尽くし、人生に悔いがなければ、それは成功だと思います。
2022年の公演シーズンは7月まで延長されました。公演日程の詳細はShenYun.com/ticketsへ。
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[ビデオの紹介文]
“運動神経は良いが学識が浅い…” ロイ・チェンは、ダンサーになる前はそう思っていた。しかし、ダンサーになって、それ以上のものがあることをすぐに見出した。
初めて中国古典舞踊を観賞したとき、感銘を受け、やってみようと思った。すぐに夢中になった。動作や技法だけでなく、文化の奥深さに触発され、プリンシパル・ダンサーを目指して努力することを惜しまなかった。