世界大会でトップの座を飾る神韻ダンサーたち
中国古典舞踊における世界のトップダンサーたちが、ニューヨークのトライベッカ・パフォーミング・アーツ・センターで開催された、米国新唐人テレビ主催の第6回全世界中国古典舞踊大会に参加しました。授賞式で40名の参加者の中から優勝者が発表され、過去の受賞者が共同制作した特別演技も披露されました。
今年の受賞者には神韻芸術団のアーティストが数多く含まれました。プリンシパル・ダンサーの林孝紘(リン・シャオホン)、周暁(ヂョウ・シャオ)、陳佳伶(チェン・ジャーリン)、鄭道詠(ジェン・ダオヨン)は全て金賞獲得。男性部門ではプリンシパル・ダンサーの陳俊丞(チェン・ジュンチャン)が銀賞、宋艾文(ソン・アイウェン)が銅賞でした。
審査員の陳永佳(チェン・ヨンジャー)氏は「ダンスの質はとても高く、困難な技法のレベルが頂点に達しました」と語り、競技者の技術、動作や身のこなし、内面の精神や情感(中国古典舞踊の中核要素)が、これまでの大会と比べ、かなり高いレベルに達したことを指摘しました。
「大会参加者のレベルは並外れて高く、審査するのにとても苦労しました」と審査員の李維娜(リー・ウェイナ)氏は語ります。「中国古典舞踊は内面の意味、謙虚さ、高潔さ、男性的な強さ、女性的な優雅さと善意の表現を包容します。このため、これらのダンサーは技法の習得だけでなく、自らの性格を向上させることも求められます。
新唐人主催のこの舞踊大会は、九つの競技大会の一つにあたり、正統な中国古典舞踊を通して中国古来の伝統文化を振興することを目的とします。今年の参加者が扱った内容は、民話伝説の登場人物や古来の価値観を表現する物語など、実にバラエティーに富んでいました。
高ジャンプで翻転する技法と孫悟空を闊達に演じることで知られる陳俊丞は、中国で最も有名な宋代の詩人、蘇軾(そしょく)を題材に表現しました。困難な宙返りの技法を採り入れた流れるような動きで、人生の意味を悩みながらほろ酔い気分になった蘇軾の様子を見事に捉えていました。
「古代の人々は高貴で洗練され、奥深い内面の世界をもっていると感じます。現代とは全く異なり、とても惹かれるものがあります」と台湾出身の陳は語っています。
宋艾文は、戦場でのかつての栄光を思い起こす、年老いた将軍を演じました。三国時代に武将・曹操が詠んだ 『亀雖寿(きすいじゅ)』の一節「烈士暮年、壮心已まず」から題材を得ました。
「曹操の詩に表された高貴な精神に感銘を受け、曹操のような人物を表現する試みでこの舞踊を選びました」とニュージャージー州出身の宋は語ります。「年をとっても大志は抱いています。しかし、年老いているので戦場に行くことはできず、重苦しい心情を抱えます」
林孝紘は「心の中の蓮」と題する踊りを演じました。逆境にもめげず、信念を貫く若い女性を描写したもので、中国古典舞踊の豊かな表現力を利用し、3分の踊りの中で幅広い感情を表現しました。
「中国古典舞踊では一つひとつの動作の根底が心の底にあります。情緒の変化に応じて、表情と動作の感覚が変わります。自分の心が一切の源だからです」と同じく台湾出身の林は語りました。
トロント出身の周暁は、人類を土から創造したことで知られる女神、女媧(じょか)を選びました。これほどの天人を描き出すことは全く新しい挑戦でした。
「人物を表現するには、本当に当人を理解する必要があります。しかし、女媧は私にとって真に理解することができない神です。女媧の無私の心と慈悲心を表現するために私にできることは、常に自分の道徳心を向上させ私心を取り除くことでした」と周は語りました。
今年は授賞式の初めに、技法を組み合わせた特別演技がこれまでの受賞者によって披露されました。プリンシパル・ダンサーの呉巡天(ウー・シュンテン)、廖若山(リャオ・ルォシャン)、王琛(ワン・チェン)、そして秦歌(チン・グー)など10名の男女の優勝者が舞台に再び上がり、独自の共同演技を展開しました。ダンサーの柔軟な動作、引力を否定するような跳躍を通して中国古典舞踊の最高の水準が披露されました。
大会を後にして、神韻のダンサーたちは2015年の世界ツアーに気持ちを集中しています。新たな登場人物や物語、テーマなど、全てが一新された舞台をご期待ください。
大紀元新聞と新唐人テレビの報道を採用しました。