2014年神韻シーズン閉幕
忘れられない瞬間とツアー後の楽しみ
神韻芸術団2014年ツアーはオーストリアのウィーン、米フロリダ州のジャクソンビルを以て、5月11日に終了しました。
5大陸18カ国にわたる5カ月に及ぶツアーの後、神韻の団員たちはニューヨークの本拠地へと戻りました。ウィーンで最後の公演後の食事の席で、数名の団員に、「今年のツアーで忘れられない瞬間は?」「家に帰って楽しみにしていることは?」の二つの質問をしました。
こちらにその回答をご紹介します。
プリンシパル・ダンサー 劉宇璇(リュウ・ユイシュエン)
忘れられない瞬間: ジュネーブの最終公演のあとが印象深かった。月光に照らし出されたレマン湖を背にして、午前2時までかかって全てを積み終えた。
楽しみにしていること: 来年のシーズンに向けて新しい振付けを学ぶこと。
指揮者 ミレン・ナシェフ
忘れられない瞬間: ベルリンで一晩、自由時間があったので、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のグスタフ・マーラーの交響曲第4番ト長調を聞きに行ったこと。
楽しみにしていること: まず休暇。そして神韻交響楽団のコンサートツアー。
プリンシパル・ダンサー 宋艾文(ソン・アイウェン)
忘れられない瞬間: バルセロナの最終公演の後に、メークを落として数人でロビーに降りていくと、観客の方々がまだ残っていた。本当に幸福感に浸っている様子だった。一緒に写真を撮っていいかと聞かれたので「もちろん」と答えると、10メートルくらい飛び上がらんばかりに喜んでくれた。これほど幸せな人に出会ったことはなかった。どんどん人が増えていった。写真撮影の間に、6歳くらいの男の子が私の足にしがみついてきたのも、とても可愛かった。
楽しみにしていること: カリブ海でリラックス。
プリンシパル・ダンサー 林思楚(リン・スーツゥ)
忘れられない瞬間: ミラノの傾斜した舞台。下方に傾いていたので、オーケストラ・ピットに転げそうだった。このような舞台はバレエではよくあるが、中国古典舞踊ではほとんどない。初めての体験で、回転したり開脚したりすることが難しかった。最初は少し怖かったが、平らだと思えばいいと自分に言い聞かせて、何も考えずに踊った。皆、同じ様に踊った。
楽しみにしていること: 新たなシーズン。新たな挑戦。新たな場所。新たに学ぶこと。新たに試してみること。
ソプラノ歌手 広玲(グワン・リン)
忘れられない瞬間: カーテンが上がった瞬間、客席からささやく声が聞こえた。そしてお互いに目があった。たぶん「ソプラノ歌手にしては細いわね」とでも言っていたのだろう。
楽しみにしていること: 自分のベッドで寝ること
プリンシパル・ダンサー ベン・チェン
忘れられない瞬間: 今日はツアー最後の日! 今終わったばかりだ。最後の舞台では、特に舞台の一瞬一瞬を大切にする。一つひとつのダンスが最後になるからだ。来年は全く別の舞台となり、これらの演目は二度と披露できなくなる。今日の全てを大切にした。
それから『揺るぎない蓮の花』の演目で、多くの佛が舞台背景からステージに降臨する瞬間、最前列の観客たちが、ほぼ同時に涙を拭くために手を動かす。全ての舞台で同じことが起こっていた。
あ、それからもう一つ。たくさんあるからね。ミラノで、公演の後、神韻を観に来た母に会うためにロビーに降りていった時のことだ。分からないように服を着替えて、ロビーの片隅でひっそり佇んでいたのだが、たくさんの人に見つけられてしまった。イタリア人の老婦人がイタリア語で話しかけて来た。僕の手を両手でとって揺すり始めた。僕を放さず目をしっかり見つめてイタリア語で話し続けてくれた。分かる言葉は「ベリッシモ! ベリッシモ!」(素晴らしい! 素晴らしい)だけだった。
そして最後に、神韻ツアーに参加して6年になるけれど、今年初めて、故郷のイギリスで公演するグループに入れたことだ。
楽しみにしていること: 他の神韻芸術団のダンサーたちに会うこと。一緒に集まって大パーティーを開くんだ。
プリンシパル・ダンサー 王項楠(ワン・シャンナン)
忘れられない瞬間: ダンサーの一人、林育文(リン・ユイウェン)がバスから降りるときに足をねんざしてしまい、翌日の舞台に立てるかどうかわからなかった。でも、彼女はその日、静かにこの状況を乗り越えるために気持ちを集中させていた。そして公演当日、彼女はいつもと変わらぬ素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。
楽しみにしていること: いつでも好きな時にダンススタジオで練習できること。
フルート奏者 李佳蓉(リー・ジャーロン)
忘れられない瞬間: プラハでは一日だけど公演は二回。まず午前1時に第一陣が乗り込み舞台を設置。午前中を通していろいろな人が到着。音響のチェックは朝食後すぐ。そして午後2時と7時の舞台をこなし、今度は夜遅くまでかかって荷造りをした。最初にこのスケジュールを見た時、「できるのかしら?」と思ったけれど、見事にこなした。公演も上出来だった。皆の協調に感動した。皆の呼吸が静かにぴったりと合っていた。「疲れた」と口にする者もいなかった。特別な一日だった。
楽しみにしていること: ニューヨークのキャンパスに戻ること。全く別世界のように静かな場所だ。自分の故郷だと思っている。