五輪の体操競技と中国舞踊 –その共通点は?
この夏の五輪では、やはり体操競技が最も注目されたイベントとなりました。目を見張る数々の宙返りの技の裏には、知られざる歴史があることを認識している人はほとんどいません。
18個のメダル獲得者であるロシアの体操選手ラリサ・ラティニナを祝福し、彼女の記録を破る選手が現れたことにも拍手を送った2012年。彼女を通して、空中回転や半転などの技が存在しなかった時代のことに思いをはせることとなりました。これらの地球の重力に逆らうような技術には、中国古典舞踊の数千年の歴史が背後にあるのです。
王 琛(ワン・チェン), 陳 俊丞 (チェン・ジュンチャン), 廖 若山(リャオ・ルォシャン)などのダンサーが、所狭しと舞台を飛びまわる姿を見て、観客の方々はよく「アクロバットがすごかった」とか「体操競技を思わせる柔軟性」などとコメントされます。
しかし、これらの動きの由来は体操競技にもアクロバットにもありません。中国古典舞踊から発祥しているのです。
10月に開催される「全世界中国舞踊大会」では、これらの技能を間近で見ることができます。舞踊大会はニュージャージーのニュー・ブルンスウィックにあるステート・シアターで行われ、大会の後、神韻の特別公演が行われます。
2012年8月14日