神韻は宗教?
神韻は芸術団であり、宗教ではない。神韻の公演には、中国の佛教や道教をはじめとする様々な継承文化から引き出された、精神性の深い内容もある。法輪大法を修める人々や、彼らが今日の中国でさらされている迫害に対して示す勇気を表現する現代劇も含まれる。
神韻公演は中国古典舞踊、民族・民間舞踊、物語を基盤とした舞踊を主軸とし、オーケストラによる生演奏、独奏・独唱をデジタルの背景幕が支える。神韻の使命は伝統文化の真髄を復興させることだ。そのため、神韻公演で披露される内容は、中国の五千年文化を基盤とし、精神性を向上させるメッセージを含むことが多い。
神韻のアーティストたちはまた、精神的な向上を目指す旅を共にする。彼らは真・善・忍を指針として心身を修煉する法輪大法(法輪功とも呼ばれる)を学んでいる。共に瞑想し、共に佛法を学び、内面を修めることが真に崇高な芸術の創造につながると信じる仲間だ。
各演目や中国の伝統文化全般に見受けられる精神性が特に新鮮だと観客の方々はよくコメントしている。そのよい例として挙げられるのが、取経の旅に出る僧侶を描いた古典小説『西遊記』の冒険を題材にした演目だ。また、詩仙・李白が奥深い森の中で天女に遭遇する演目もある。
精神的なものは全て宗教的だとする人もいる。だが、この考え方を中国の伝統的な文化・芸術に当てはめるのは適切でない。なぜなら中国の文化は精神性の伝承から切り離すことができないからだ。中国の歴史や神話を通して表されてきたあらゆる神佛、修行者、天上の物語の存在が、数千年にわたりこの文化の土台を形作ってきたのだ。
ジョン・ペリー
司会者